楽器・機材入れ替えレポ 〜Apollo Twin MkII 編~

元々PCleでOCTO環境だったんですが、基板が壊れてしばらく放置していましたが、iMacへの移行を期にUAD-2環境をもう一度整えました。
購入したのは、Apollo Twin MkII + UAD-2 Satellite QUADです。

Apollo Twin MkII

Apollo Twin MkIIは、2017年1月中旬に出たばかりのニューオーディオインターフェイス。元々Apollo Twinという前モデルがあり、その音質やコントローラー機能を向上させたのがMK2。

簡単に説明すると、「オーディオインターフェイス」+「UAD-2」。今流行のDSP内蔵型の代表格ですね。ラインナップは、DSPのチップの数の違いだけで、solo(1)/duo(2)/quad(4)の3つ。

ミックスでもUAD-2をフル活用するには最低OCTOは必要なので、Twinの方はQuadでUAD-2 Satellite QUADを一緒に買いました。合わせて20万を超える出費は結構大きいですね。せめてPCleが壊れてなければもう少し抑えられたんですが…

ルックス

iMacによく合う落ち着いたブラックでかっこいいです。コンパクトなのもGood。個人的にはヘッドフォン端子は後ろが良かったかな。端子は一つしかないので2人でモニターするときはヘッドフォンアンプが必要。逆にギターケーブルは前がいいですね。ずっと後ろにあったので練習の時の片付けが楽になりました。総じてUAはデザインセンスが良いですね。

コントローラー

大きなダイヤルやスイッチ類が見やすくて操作性も非常に良いです。ファンクションをうまく使って極力シンプルな操作で使えるようになっています。ただ、ヘッドフォンのボリュームは単体つまみで欲しかったかな~。レコーディングのときにバランスを結構変えるので。やっぱりこういうアンプを買っておこうか。(笑)

プリアンプのゲインやファンタムON/OFFなどは、ソフト側で設定を保存してリコールしているので本体側は使っていません。Unisonやエフェクトの設定もあるし、まとめてソフトでやるほうが効率がいいですね。やろうと思えばもちろんツマミとスイッチでほとんどのことが出来ますよ。

マイクプリ

今まではULN-2のマイクプリだったり、UA、AVALON、Porticoなどの単体プリを使っていたこともあり、Apolloで初めて歌をモニターしたときは「軽くて近くて痛い音」と思いました。ま、UAD-2なしだと6万円くらいのオーディオインターフェイスなので値段相応でしょう。良く言うとクリアではっきりした音ですね。

UAD-2とUnison機能

UAD-2はアナログ感あふれるプラグインで僕も2年前までガンガン使ってました。UnisonとはUAD-2をハードのように調整してかけ録りできる一体型ならではの機能のことで、マイクプリやギターアンプなどで使用できます。これはUAD-2 Satelliteなどでは出来ないし、UnisonのDSPを増やすことも出来ません。

軽くUnisonを使ってみましたがいいですね。NEVEの1073はミックスで使っても非常に強力ですが、録りで使うとさらにいいです。ゲインって重要ですね。音が太くなって少し距離感というか質感が乗ってきます。逆にEQはレガシー版で十分なので、歌やアコギはUnisonで録って、ミックスではレガシー版でEQ処理というフローがDSPも節約できていいです。

UA 610のマイクプリもよく出来ています。あんまり1073ばっかり使うのもしつこいのでアコギとかにいいです。何もかけないより「リッチ感」が出ます。一番いいのはベースとエレキギターでしょうね。

というように、ApolloシリーズのマイクプリはUnison前提で設計されていると思われます。DSPが一つしかない「SOLO」だとパワー不足になる危険があるので最低DUOにしておいたほうが良いですね。

UAD-2

UAD-2を使うのは2年ぶりですがやっぱいいですね~。いや、この2年レコーディングで散々悩んだおかげでより差がわかるようになったのかもしれないです。個人的にはこのあたりは換えがなくマストです。

Slate Digitalと比べて

今、Slate Digitalのプラグインを年間契約して使ってますがこれも十分使えます。特にテープシミュのVTMはUAD-2のA800などのテープより自然で好きです。

UAD-2の方はわざとらしいハイファイ感がありますね。ドラムとかトラックには良いかも。他にはVBCというバスコンプも軽くて使いやすいです。年間サブスクリプションなので単純比較はできませんが初期投資2万円ほどでこれだけ揃うのは魅力的だと思います。

ただ、1073やコンプなどのアナログ的な質感はUAD-2にはかなわないですね。

安定性

V9.1でSierraに対応しましたが、UAD-2かApolloが原因のようなフリーズが結構起きます。起きない時はまったく起きません。(笑)DP9の問題かなんなのかちょっとわかりませんが、もう少し安定してほしいと思いますね。。。

一体型のデメリット

壊れた時にインターフェイスもエフェクトも使えなくなる事に少しリスクも感じます。PCIeは2枚壊しましたしね。このあたりはデメリットでしょう。少し本体が熱くなるのもなんとなく不安がありますね。

こういう一体型はプラットフォームが古くなったり、廃れてくると逆に使いにくくなるというデメリットがありますが、その辺は実績も人気もあるUAD-2なので当分安心でしょう。UAD-3が出てもユーザーが損しないような移行をサポートしてくれると思います。

まとめ

ミュージシャンライクでトータルバランスに優れたオーディオインターフェイスです。決して一つ一つのクオリティが高いとは思わず、あくまで値段相応。マイクプリも重心が上がって軽い気もしますが、UnisonやUAD-2込みで考えると全然良いなと思えるサウンドになります。

プロのサウンドってスタジオの環境やエンジニアの技術が大きいので、同じような高級機材を買ってもアマチュアはやっぱりアマチュアの音になるんですよね。そこにリソースをかけすぎてもう疲れた僕からすると、さっさと合格点に持っていけるこういう機材のほうが残りの少ない宅録人生有意義だなと感じました。(笑)ま、そこを追求するのも面白いんですけどね。

なので、程よい音で限られたエネルギーをクリエイティブに使いたいミュージシャン向けだと思います。ソフトも使いやすくわかりやすい。UAほどハードにもソフトにもセンスよくて強いメーカーってなかなかないですよね。

注意点としては、「アナログ感」が欲しい人が買うべき機材ですが、純正プラグインだけだと実力の半分しか出せません。結局一つ2〜3万円のプラグインを最低数個買う必要と、DUO程度だとすぐにパワー不足になるのでDSP自体の追加投資も必要になるので、最初は安くてもトータルでは20〜30万程度のコストがかかるということですね。

アナログ感がいらないなら、DPユーザーの僕としてはMOTUの方が遥かに良い気がします。(笑)

満足度は75点、安定したら90点!